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「留学3年目。英語はそこそこ伸びたけど、正直虚無感がすごい。成長してる実感がなくて、目の前のことしかできてない気がする」
この言葉に心が反応した人は少なくないはずです。
英語が話せるようになれば全てが明るくなると思っていたのに、3年目になるとふと“グレーゾーン”のような虚無感に引きずり込まれる——実は、これは多くの留学生が経験します。
英語力は確かに伸びている。生活も安定している。
でも、「自分は何をしているんだろう」「このままでいいの?」 と、得体の知れない空白が胸に広がる。
その理由はとてもシンプルで、そして誰にでも起こりうるものです。
ある留学生(仮名)の話:卒業後1年目に襲った“虚無感”
ここに、一人の留学生(仮名:Aさん)のケースがあります。
Aさんは日本の専門学校を卒業し、就職活動を始めた1年目で深い虚無感に襲われました。
「留学は頑張ったのに、自分は何も成し遂げていない気がする」
「周りが前に進むほど、自分だけ取り残されている」
本人は英語も上達し、留学生活でも多くの経験をしていました。
しかし、成長を“前に進む実感”として受け取れず、毎日がモノクロになったようだと言います。
Aさんが抜け出せたきっかけは、
虚無感の正体を理解したことでした。
虚無感の正体=「目標の欠如」
留学の1〜2年目は、目標がハッキリしている時期です。
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留学そのもの
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英語力の成長
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学校生活への適応
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友人作り
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バイトでの挑戦
しかし、3年目になると環境に慣れ、英語も日常レベルで使えるようになり、刺激はやや落ち着きます。
すると、これまで自然に追いかけていた“目標”の輪郭が薄れていきます。
目標がない状態は、心が“空白”になる。
その空白が、不安とも違う重たい感覚として襲いかかる。
つまり、虚無感は
「次のステージに進むためのサイン」
でもあるのです。
虚無感から抜け出す「3ステップ」
Aさんが実際に実践し、効果があった方法をまとめると次の3つです。
STEP1:自分の“棚卸し”をする(3分でOK)
紙やスマホに、今の自分を簡単に書き出します。
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留学で身についたこと
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英語でできるようになったこと
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好き・得意なこと
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意外と嫌いじゃない作業
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避けたい働き方
たったこれだけで、頭の中の霧が少し晴れます。
Aさんはここで、「人に何かを教えるのが好き」という自分の原点に気づきました。
STEP2:3つだけ、小さなゴールを作る
虚無感の時にやってはいけないことは
「大きな将来を無理やり考える」こと。
代わりに、次を設定します:
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来月までにやること
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3ヶ月以内の挑戦
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半年以内の小さな目標
例:
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JLPT N2の勉強を始める
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英語で副業を1つ探す
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日本での進路情報を調べる
“今の自分でも届くこと”を積み上げることで、停滞感は自然に消えていきます。
STEP3:誰かに話して、外に出す
虚無感は「自分の中だけで抱え込む」ことで強くなります。
Aさんはサポートを受けながら計画を可視化することで、行動が続くようになりました。
心理学では、
「宣言効果」=他者に共有するだけで行動の継続率が上がる
という研究結果もあります。
1人で進もうとしないことが、実は一番の近道です。
結論:あなたは止まっていない。“フェーズが変わっただけ”
留学3年目に虚無感がやってくるのは、あなたが停滞しているからではありません。
むしろ、
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“もう同じステージでは満足できない”
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“もっと先に進める準備が整った”
というサインです。
もし今、頭の中がモヤモヤしているなら、
一度プロに相談して、あなたに必要な“次の一歩”を一緒に作りましょう。
留学生活の虚無感やキャリアのグレーゾーンも、方向性が見えれば一気に色が戻ります。